バリ・スタイル養蜂(1)常夏の養蜂視察へ

◎バリ島の東洋ミツバチ養蜂場を目指して

2011年春にバリ島の東洋ミツバチ(注)の養蜂を見に行きました。
バリに住んでいる友人に探してもらったのですが、東洋ミツバチの養蜂をある程度の規模で行っているのは非常に少なく、やっと見つかったのが、バリ島北部のテジャクラ(Tejakula)という地域です。
バリ島南部にあるテンバサール空港から100Kmほどの地域ですが、車で約5〜6時間ほどかかります。
友人に、わざわざテジャクラ出身のバリ人をガイドに紹介してもらって、テジャクラを目指しました。
椰子の木に囲まれた田園を走り抜け、1500mを超えるキンタマーニという凄い山の名前?の高原を超えて、バリ島北部地域へ入ります。熱帯の椰子の木とジャングルを通り抜けた先には、広大なトロピカル果樹園が続いています。

◎トロピカルな蜜源植物の宝庫

バリ島の北部は、トロピカルフルーツの産地で、それは豊かな蜜源植物地帯といえます。
雨期の終わりに行ったので全ての産物を見ることは出来なかったのですが、幾つかの果樹等に出会えました。
主な産物は、
▽ランブータン・・・赤い柔らかいトゲがいっぱいある果物で、さっぱりした甘さです。
▽バナナ・・・どこにでもあります。
▽マンゴー・・・現地では「マンガ」といって、多くの種類がありました。
▽ドリアン・・・果物の王様と言われるのですが、独特の匂いとまったりとした舌触りが特徴で、食べ過ぎるとお腹を壊すと言われました。
▽マンゴスチン・・・現地では「マンギス」です。ライチのような味ですが、より上品な風味です。
▽サラック・・・ウロコのような皮でリンゴのような風味の果物です。
▽サウォ・・・見た目がじゃがいものようで、食べられなかったですが柿のような味とのこと。
▽リュウガン(竜眼)・・・現地では「レンケン」です。褐色の皮の堅いブドウが房ではなくバラバラになっていて、ライチのような風味です。
▽コーヒー・・・コーヒーの花を見ることが出来ました。
▽クローブ・・・丁子(ちょうじ)、丁香(ちょうこう)とも言われます。花の形がクローブそのものです。
道路脇にゴザをひいて沢山乾燥させていました。
これらの果樹の広がる高原を蛇行しながら海辺に降りて行きます。
地元の人に聞きながら、目指す東洋ミツバチ養蜂場は、海辺近くのマンゴー畑にありました。
(注)東洋ミツバチは、セイヨウミツバチと比べられます。大和ミツバチ(日本ミツバチ)は、東洋ミツバチの亜種です。
バリ島には、大和ミツバチと同種のミツバチが棲んでいました。
つづく