金綾辺(きんりょうへん)にハチの群

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◎見逃してしまった駆除のメール!残念!

5月19日に、奈良県の北葛城郡の方から、ミツバチ駆除のメールをいただきました。メールを見るタイミングが遅れて、一日経って・・・。
「金綾辺に群がっていた、ミツバチがどこかへ行きました・・・。」とっ!
最初のメールでは、庭先の蘭の花にたくさんのミツバチが群がっているので、駆除して欲しい。との連絡でした。
金綾辺(きんりょうへん)という蘭で、花が咲くと不思議にミツバチを惹きつけるフェロモンを発するのです。その匂いに、住処を探すハチの群が【画像】のように惹きつけられたのです。
ニホンミツバチは、分蜂(群のハチが増加すると分割して、新たな住処を探します)する場合と、棲んでいる巣が、何らかの理由で壊れたり、ハチの害虫にやられて棲めなくなった場合など、新たな住処を探すために群ごと移動します。
そのタイミングに、ちょうど金綾辺の花が惹きつけたのでしょう。
次のメールでは、「ミツバチがどこかへ行きました・・・」と。

金綾辺に群がっている間に、住居探しの偵察蜂が新たな住処を探し当てたのですね。
・・・群に連絡して、そして、そこに向かって飛び去ったのです。
金綾辺に群がって、飛び立つまで、約2日ほどでした。
金綾辺に群がっているミツバチの捕獲を逃し・・・残念!

◎金綾辺でミツバチを捕獲する

ニホンミツバチを惹きつける蘭(金綾辺)を利用して、ミツバチの捕獲を行います。
4月から5月に、金綾辺を捕獲用の蜂箱のヨコに置いて、分蜂して住処を探している群を、まず金綾辺で惹きつけます。そして、そばの蜂箱を認識させます。
そうすると非常に高い確率で、ミツバチは、そばの捕獲蜂箱に移動して巣作りを行います。
金綾辺の花は、ハチが直接群がらないように網で被っておきます。そうする開花時間が長持ちします。
ところが、難しいのが金綾辺の栽培です。
まず、上手に花を咲かせることが出来るか?
そして、4月5月の分蜂時期にタイミング良く花を咲かせることが出来るか?です。
金綾辺は、シンピジウムの仲間で育てやすいのですが、花芽をつくるために一年前からの準備が必要なのです。
春に、花が咲き終わると植え替え、株分けなどをして、秋頃まで肥料を少なめにやります。
陽光に充分当てると花芽を付けるようです。
そして、難しいのが冬越えです。
冬は肥料をやりません。
奈良市では、12月頃まで寒い屋外に置いて、年明け頃に屋内に入れます。窓際の暖かいところです。
陽だまりがあれば、たまに屋外に出します。
そして、最低気温が0℃以下にならない時期に陽の当たる屋外に出します。
その時々の季節変化や花芽の状況を見て、屋内と屋外を移動させるのです。
そうすると、4月、5月初旬ごろに花が咲くタイミングが合ってきます。
金綾辺でミツバチを引き寄せるのですが、開花時期と分蜂時期を合わせることが出来ないと、金綾辺はタダの蘭になってしまいます。
ミツバチの捕獲のために、蘭の生育の勉強が必要です。
それも、花芽の付け方と、開花期をコントロールするためです。・・・なかなか、難しいけれど楽しいチャレンジです。
ちなみに、この春も金綾辺でミツバチの誘導捕獲に成功しました(写真参照)。
金綾辺の花に直接蜂が群がらないように、玉ねぎの収穫用網などで囲って、捕獲箱のそばに置きます。

 

 

 

 

 

◎金綾辺をいただきました

ハチ駆除メールで、「金綾辺に群がった蜂たちが飛び去った・・・のですが、また、ミツバチの大群が住宅街の我が家に来て欲しくないので、金綾辺を処分します・・・。」
で、金綾辺をありがたくいただきました。
来年春まで、花芽と開花タイミングを合わせられるように、株分けして、再度チャレンジします。