「貼り付けスズメバチ駆除器(トラップ)」の作り方

◎板を噛んで進入するスズメバチ

今日も蜂場を見回ってスズメバチや黄色スズメバチをやっつけてきました。
巣箱の前で8匹ほどが待ちかまえて、出てくるミツバチを殺して巣に運びます。
ところが、それに気づいたミツバチは表に出てきません。
そうすると、スズメバチは6mmほどの隙間しか開いていない25mm厚の板をかみ始めました。
そして、少し広くなった所から巣箱の中へ進入しミツバチと蜂蜜を奪いはじめました。

◎二ホンミツバチは、闘う術を知っている

二ホンミツバチは、体温を50度ほど上げることが出来ます。
それに比べてスズメバチは体温が45度を超えると死んでしまいます。
そこで、巣に進入してきた一匹のスズメバチを数十匹の二ホンミツバチがダンゴ状態に捕まえて、二ホンミツバチの体温を46〜47度と上げて熱殺するのです。
しかし、1〜2匹のスズメバチなら対抗できても、一度に6匹を相手にするのは無理のようです。
ちなみに、セイヨウミツバチは体温を46〜47度上げることが出来ません。
そのため、スズメバチへの対抗手段をもたないセイヨウミツバチはすぐに全滅してしまいます。

セイヨウミツバチは、古代に発生したアフリカからヨーロッパに渡り、アメリカ経由で日本に入ってきました。闘うための進化が見られないのは、セイヨウミツバチの発生し育った環境にスズメバチなどの敵がいなかったのでしょう。
それに比べ、二ホンミツバチ(大和ミツバチ)は古代大和の野生種で、自然の中でスズメバチと闘う方法を身につけたのですね。
しかし、一度に8匹のスズメバチには、対抗できないようです。
この巣箱を救うために、スズメバチ対策完全防備で捕虫網で捕まえてやっつけました。
次から次と30匹はやっつけたと思います。(ご注意:危険ですから、真似しないでください!)

◎効果覿面!「貼り付けスズメバチ駆除器」

上記のような危険なやり方ではなく、少し簡単な方法をお教えします。
「スズメバチ駆除器(トラップ)の作り方」では、容器に匂いのする液を入れる方法でしたが、今回は、「貼り付けスズメバチ駆除器(トラップ)」を紹介します。
「糊が付いたねずみ取り」を利用する方法です。これは簡単です。

スズメバチや黄色スズメバチなどは、攻撃した場合匂いを出して仲間にターゲットを知らせる習性があります。この習性を利用したやり方です。
使い方は、捕虫網で捕まえたスズメバチ(少し危険です!?)を、足で踏んで半殺しにしてピンセットのようなモノでつかんで、貼り付けスズメバチ駆除器に1〜2匹貼り付けます。(注意しないと、手を刺されます!)そうすると、あがきながら匂いを出して仲間に位置を知らせるのです。
近くに来たスズメバチは、この匂いに引き寄せられて・・・仲間に近づきます。
そして、糊を踏んで動けなくなります・・・あがきながら、また匂いを出して仲間を呼ぶのです。

スズメバチでお困りの場合、注意は必要ですが「貼り付けスズメバチ駆除器」を巣の近くの出来れば雨の当たらない場所に設置してはいかがでしょうか。
最初にスズメバチを1〜2匹捕虫網で捕まえるのがちょっと大変ですが効果覿面です!

スズメバチ駆除器(トラップ)の作り方

スズメバチ駆除の方法:スズメバチの生態