小学3年生達のフィールドワーク:大和ミツバチ自然養蜂場

このエントリーをはてなブックマークに追加

今日は、小雨の中、奈良市内の小学生3年生30名ほどが、大和ミツバチ研究所の養蜂場に来ました。
昆虫や植物の観察などを通じて生命や自然を学習するフィールドワークです。
引率の先生から、1週間ほど前に申し出があり時間を合わせることが出来たので来ていただきました。
以前から西洋ミツバチについてのフィールドワークをいろいろとしていたとのことで、それとの比較、違いを子供達に話して欲しいとの依頼です。
私の養蜂は、野生種の大和ミツバチ(日本ミツバチ)の自然養蜂です。
子供達は、事前にいろいろな質問を用意して来ていました。

独自学習のテーマ—————————
《ニホンミツバチの養蜂とセイヨウミツバチの養蜂を比べて、気になることやもっと知りたいことをまとめよう。》

・吉川さんは、どうしてニホンミツバチの養蜂を始められたのですか。(池澤)
・なぜ、ニホンミツバチの養蜂家が少ないのですか。やはり、蜂蜜のとれる量が一番大きな理由なのでしょうか。それとも、私たちが知らないニホンミツバチの養蜂は難しいことがあるのでしょうか。(那須)
難しいことがあってもニホンミツバチで養蜂する理由を知りたいです。(平尾)(小西)(小澤)
・ニホンミツバチはセイヨウミツバチのように、巣箱に何枚も板を入れて育てないのですか。たれみつ方式で蜜をとるためには、板を入れない方がいいのですか。(樋口)(佐渡)(優)
・吉川さんのところは、どんな形式の巣箱を使っていらっしゃるのですか。単枠式巣箱は中の検査がしやすい、人工分蜂が簡単にできるなどのメリットがあるのに使わない理由を知りたいです。(河野)
・ニホンミツバチの蜜をとる行動範囲は2kmで、セイヨウミツバチは4kmと調べました。広い方が蜜源植物に出会う確立が高いと思います。それが蜜を集める量の違いになっているのでしょうか。(杉村)
・ニホンミツバチはアカシアの蜜をとらないと調べました。それはなぜですか。(中山)
・たれみつ方式で蜜をとるときにミツバチを殺さないように工夫していると調べましたが、どのようにして採蜜されているのですか。(土井)
・なぜセイヨウミツバチの採蜜のように遠心分離器を使って蜜をとらないのですか。
(井久保)(河野)
・ニホンミツバチはセイヨウミツバチとちがって、なぜ管理をしないのかが気になりました。管理をしていないことは大事に育てていないことだと思いますがどうでしょうか。(八木)
⇒管理をしていないと言い切れますか。独自学習が甘いと思います。(先生より)
・ニホンミツバチの天敵は、カマキリ、トンボで、セイヨウミツバチの天敵は、ヤマゴキブリ、カエルと調べました。両方とも山に巣箱を置いていると思うのですが、どうして天敵が違うのかを知りたいです。(明石)
・ニホンミツバチは野生なので攻撃的で、セイヨウミツバチは人間が作ったものだからおとなしいと聞いたことがあります。吉川さんのニホンミツバチは攻撃的ですか。(愛)(栗田)(中川)
・ニホンミツバチが分蜂するとき攻撃しないのに、採蜜するときに攻撃すると調べました。どうなのでしょうか。(近藤)
・なぜ、ニホンミツバチは蜂球をつくって熱でキイロスズメバチを退治すると調べました。では、ニホンミツバチはどうして熱に強いのですか。(平井)
・ニホンミツバチの養蜂をしていて、病気で困っていることは何ですか。ふそ病はニホンミツバチにもあるようですが、発生していますか。(成田)
・セイヨウミツバチは病気やダニによる被害が多くて、ニホンミツバチは少ないと調べました。だから、吉川さんはニホンミツバチの養蜂をされているのですか。(日髙)(花内)
・ニホンミツバチが分蜂するように、どのような工夫をされているのですか。(瀬川)
・ニホンミツバチは自然に蜂を巣に入れていると調べました。吉川さんはどうやって巣に入れているのですか。(宮林)

などです。
質問には、なかなか深いものもあって、今の小学校3年は凄いなー!
いやいや、先生も凄いなー!とか、
いやいや、子供達は大変だなー!と、いろいろな思いが浮かびました。

私が子供達に伝えたかったことは、
「大和ミツバチが日本の森を創ってきたこと・・・」そして、その森が今の日本を創ってきたということ。
また、「ミツバチが受粉する草木(森)とミツバチの共生」という概念も伝えたかった。
難しいけれど・・・。
お互いが「繋がりながら」生きていく。自然はみんな繋がっている。
「良好な関係性が大切」だということです。

寒い冬場で、ミツバチが顔を出してくれませんが、巣箱の中の様子が見えるようにつくった巣箱や、ミツバチが死滅した巣などを見せながら・・・

あっという間の1時間でした・・・子供達は、満足できたかな?
楽しかったかな?
ただ、終わりに我が家の蜂蜜をスプーンでみんなで食べたときの歓声!
「・・おいしいっ〜!」子供は、正直です!考えないで、笑顔で出た言葉でした。
大和ミツバチの存在が一番伝わった瞬間、かな!?
また、子供達の仕草が、大和ミツバチのそれと重なって、可愛かったです。

昨日、一昨日と、尾道市立大学でデザイン・マーケティングという授業を20歳前後の学生に集中講義を行ってきて「これからは、物だけじゃなくて関係性をデザインする重要性・・・など」・・・今日は、小学3年生の子供達・・・気がつけば、言葉は違うけれど同じような話をしてたよなー・・・と。