女王蜂

大和ミツバチ(ニホンミツバチ)の女王蜂

3月の初めに、蜂の巣箱の中を写真撮影し、点検し終わって、巣門を閉じたところ、入り口に女王蜂が出ていました。巣門の前にいる大きい方の蜂が女王蜂です。何故出ていたのか分かりませんが、巣の中をうろうろしていたのでしょう。
これは良い機会と、カメラを取りに行って、軍手をはめて撮影してみました。

大和ミツバチ(ニホンミツバチ)の女王蜂は、ひとつの群れに一匹います。ひとつの群れは大小様々ですが、8千匹から1万匹ほどの働き蜂を女王蜂はフェロモン(匂い)を出して群れを統率しています。
群れ毎に匂いが異なり、働き蜂は女王蜂と、仲間を他の群れから嗅ぎ分けています。
働き蜂も皆、メスです。(※蜂とは、大和ミツバチのことです。)
普段、蜂の巣にはオスは居ません。
オス蜂は、新たに女王蜂が生まれる頃に交尾の必要のために、働き蜂が創ります。オス蜂についての説明は、4月中旬頃からはじまる「分蜂」(ぶんぽう)という蜂のコロニーの分割増殖の際におこないます。

写真でも分かるように、女王蜂は、そばの働き蜂とくらべて細長く大きい身体をしています。女王蜂の仕事は、産卵です。
春の繁殖期には、一日に約〜1千個の卵を産むと言われています。ですから、卵を一杯溜めたお尻の部分が細長く大きいのが特徴です。そして、羽を見ますと、小さな働き蜂と比べても細く小さく、飛ぶことが苦手なのが分かります。
女王蜂は、分蜂の時と交尾で飛行するとき以外は、巣の周りをうろうろして居ることがほとんどだからです。
ちなみに、女王蜂の寿命は3〜4年と言われています。

また、前述したように女王蜂が群れをフェロモンで統率してますが、産卵以外の様々な決定は、働き蜂が決めていると言われます。例えば、次の女王蜂をつくる決定、そのための女王蜂専用の産卵部屋(王台)をつくること、その数などです。また、巣内での役割(内勤)や、巣外での活動(外勤)も働き蜂が決めているといわれます。
なんと、ひとつの蜂市民社会(?)が存在しています。

しかし、人間社会と決定的に異なるのは、産卵をする女王蜂の死が、即ち、その群れ社会(コロニー)の「死」(消滅)であるという点です。
「女王」と名の付いた理由も群れの生死を決定する存在だからでしょう。