分蜂台で分蜂群を捕獲する

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春の分蜂時期に、分蜂群を捕獲することによって養蜂群を増やすことが出来ます。
まず、大和ミツバチの習性として、巣から出た分蜂群は、一旦、巣箱の近くの木などに集まって、次の住処が見つかるまで待機します。
待機する時間は、1時間から一週間以上と状況によって様々です。
また、休憩しないで直接どこかへ飛び去っていく群も希にあります。

▼分蜂台の設置

分蜂したときに群が待機する分蜂台(分蜂止まり木)を意図的に造ります。
そして巣箱の周辺に配置しておきます。
写真のようにコンパネをL字に合わせて、その内面に杉や桜などの木の皮を張ります。
適当な木の皮が無い場合は、蜂が取っ付きやすいようにコンパネに釘などで細かく傷をつけておきます。
そして、樹木の太い枝や、フェンス、杭、洗濯物干し竿台などに取り付けておきます。
高さは、1.5m以上で作業しやすい高さが便利です。分蜂する巣箱の近くに太くて背の高い樹木がある場合は、必ずそれに取り付けます。高い木の枝に止まると対応が大変だからです。

▼取り扱いが容易な蜂球

巣から出た1万匹ほどの蜜蜂の群は、大きな羽音を立てて、巣箱付近の周辺を飛びますが、その範囲は、直径10m〜20mほどでしょうか、上空2〜5mを竜巻のように飛び回ります。
飛んでいる間、数匹の蜂が止まる場所を探します。
そして、場所が決まると、その場所に次から次へと集まります。
分蜂開始から大体10〜30分ほどで群が分蜂台に集まってきます。
そして、丸く集まる蜂球状態になります。

木の幹や柱などに集まった蜂の群は、全て蜂球にはなりません。
止まる場所やその状態によって、丸く広がったり、木の幹にそった形に広がったりと様々です。
ですが、私が製作したL型の止まり木の分蜂群は、ほぼ蜂球になっています。
L型の止まり木では蜂球が安定するのでしょう。
蜂球になった蜂の群は、取り扱いが容易です。
止まり木を取り外して移動できます。
空の巣箱の場所まで移動して・・・巣箱の天井を開けて、手で蜂群をすくって入れる方法や、そのまま、開いた天井にドンと当てて、群を中に落とし入れる方法など、状況に合った対応が可能となります。

▼分蜂捕獲での注意事項

蜂球を形成している途中で巣箱へ捕獲しないようにしましょう。
蜂球が形成している状態の蜂の様子を観察してください。
ざわついていた蜂が落ち着いて、蜂が上に向かって蜂球を形成する状態を確認するのです。
ざわついたままの蜂の群は、女王蜂がまだ中に入っていない場合が考えられます。
巣から飛び立つのが遅かったり、寄り道したりで・・・女王蜂が遅れる場合があるのです。
その場合に捕獲しても、群は飛び去ってしまいます。
よく、捕獲した分蜂群がすぐ逃げると思われる原因のひとつです。
蜂球する群が落ち着くことが、女王蜂を囲った状況だと知らせてくれます。それを確認してから巣箱に移すのです。

ちなみに、蜂球する全ての日本ミツバチは上を向いて、前足を主に使ってぶら下がります。
セイヨウミツバチの蜂球は、足でぶら下がるので下を向いた状態の蜂球です。
日本ミツバチの方が、腕が強いと言うことですね!

▼蜂球の中は暖かい

蜂球の中に直接指を入れてみました。
蜂球の中は、蜂たちが手足で繋がってレースのような層になっています。
そして、蜂球の中は、ほんのり暖かいのです。
分蜂する蜂たちは、巣立ちする前に、皆お腹いっぱいに蜂蜜を吸って巣を出ます。
お腹いっぱいの蜂は、おとなしいのです。攻撃しません。
次の住処に移ってすぐに巣作りを始めるので、エネルギーと蜜蝋などの材料が必要なんです。
お腹いっぱいにして出ないとできません。
分蜂群が、次の住処を見つけられない場合や、住処がすぐに壊れた場合など、蓄えた蜜がなくなると群は消滅してしまいます。