AgriArt「田んぼの畦塗り」05:不耕起自然農法でのお米づくり

田植えの前の準備

田植えをはじめる数日前に、天気の様子を見ながら畦塗りをおこないます。
畦塗りとは、田んぼと畦の境界の段差のあるところの土を掘り返して、泥のようにして再構築します。
それによってモグラやザリガニが開けた穴などが泥によって塞がります。田んぼの水漏れを塞ぐ作業です。
田んぼの水が漏れると、水不足となって雑草が繁殖したり水、稲の生育に支障をきたします。
また、水漏れが激しいと、水入れ作業が忙しくなったり、渇水の場合はストレスになります。
作業は、スコップやクワで、田んぼと畦の境界部の畦の土を5センチほどを垂直にはがします。
深さは、畦と田んぼの段差によりますが、田んぼの水漏れを防ぎたい深さです。
目安としては、田んぼの表面から20センチほどの深さでしょうか。
そして、はがす境界から田んぼ側に40センチほどの位置まで、田んぼを同じ深さまで耕します。
水を入れて、盛り上げることの出来る柔らかさ、家の壁を塗る硬さにまぜます。
クワや足で踏みながら塊がないように全体を柔らかくします。
一日目は、柔らかくした泥土をはがし取った畦に盛り上げておきます。
二日目に、畦の形に添って、堤防のようにクワで押さえて仕上げます。
左官のように上手に仕上げる人、適当に仕上げる人・・・様々です。
要は、水が漏らない田んぼに出来るかがテーマです。
我が家の、畦塗りは、作業を終えた晩に雨が降り、左官仕上げは無くなって「雨降り仕上げ」になりました。