AgriArt「みんなで田植え」08:不耕起自然農法でのお米づくり

◎自然農不耕起の田植え

予てより「田植えをやりたい!」「田植えを教えて欲しい」と友人知人からの申し出があり、2012年6月24日に小さな田んぼにて、みんなで田植えをやりました。参加者は4人です。
参加の動機は、ひとりは慣行農で田植えをやっていますが、この自然農不耕起栽培に切り替えたいとのこと、その他の人は、機会があれば自然農でやりたいとのことです。

耕さず、肥料もやらず、除草剤も農薬も一切使わない米作りです。
皆、はじめて見る、そして行う不耕起の田植えです。
苗代作りに参加された方は、それとなく想像できていたようですが、そのやり方が不思議で、分かりやすく・・・田植えをしている実感が湧いたのでしょう、やっている内に、楽しくなって来たそうです。

自然農不耕起栽培のお米作りの籾種は、昨年出来たお米です。
苗代も畑のようにつくって、田植えの日に備えます。
秋に実ると、鎌で刈って、はざかけして天日干しします。
秋の美しい田園風景になります。
脱穀は、足踏み脱穀機。
唐箕で細かなゴミを飛ばして、籾のまま保存します。
必要分を小さな電動籾すり機で、籾から籾殻を取り除いて玄米に仕上げます。
精米は、ちいさな電動精米機を使って・・・炊いて、食べます。

◎みんなで楽しい不耕起田植え

苗代から、土を払って苗をとります。
根を傷めないように、水の中で指で土を土を払います。苗の準備をしてから、田植えです。

 

 

 

 

 

 

草を刈った田んぼには、表面を覆う程度に水を張っています。
不耕起の田んぼが少し柔らかくなります。
慣行農のように耕起した田んぼは、足が取られて大変ですが、不耕起の田んぼは、ご覧のように、これが田んぼかと?信じがたいほど足下がしっかりしています。
田植え定規で、位置を決めます。
竹串で、苗を植える穴を開けます。
そして、一本ずつ、苗を指に挟んで穴に入れ、指で土を押し込み塞ぎます。それの繰り返しです。
単調な田植え作業ですが、身体の五感全体で田んぼを感じながら行うのは、まさに非日常的行為です。

交代交替に田植えを行い、水を浅く張って終了です。

 

 

二週間ほど経って、田んぼの中の草取りを行います。
少し深く水を入れます。
一ヶ月以内に、2〜3回草取りを行います。
後は、水やりして田んぼが美しく変化するのを楽しみながら、秋の実りを待ちます。