春日山原始林「こもれびの路」

◎春日山原始林

この暑い夏の午後、妻と共に散歩ジョギングのため、暑い家を飛び出して近くの春日山原始林に行きました。
暑い日は、この森に限ります。
奈良市の春日山原始林は、奈良公園の東、南北に位置します。
6000年前からの森で標高は498mです。実際の路の標高差は約300mほどでしょうか。
春日山は、古来春日大社の神山として信仰の場で、9世紀頃に禁伐令が出て現在でも原始性を保っています。
常緑広葉樹(樫、椎類)を主とし、フジ、カギカズラなどの蔓性植物や、シダ植物、そして温帯性、寒帯性の樹木など約800種の多様な植生が特徴です。
日本国内で、街のすぐそばに、このような世界遺産の原始林があること自体、他に類がないと思います。
山を歩くと、たくさんの杉や山桜、樫、椿、一位樫、ムクロジ、もみの木などの巨樹や巨木にも出会うことが出来ます。
春や秋の紅葉には、多くのハイカーが訪れますが、歩くコースが一周8〜10キロほどありますから、原始林は、いつも静かな森のままです。

◎涼の穴場「こもれびの路」

春日山原始林の南西にある飛鳥中学の正門のそばから、山道にはいります。
路を行くと、すぐにうっ蒼とした原始の森に包まれます。
原始林の木々に陽射しが遮られて「こもれびの路」(我が家では、こう呼んでいます)が、はじまります。
気温は、3度ほどは低く感じます。実は、暑い奈良の「涼の穴場」です。
この「こもれびの路」は、奈良公園の平地部を除き、春日山原始林の路はほぼ100%続きます。
あつい暑い昼間に散歩ジョギングするのは大変ですが、「涼場」を走る心地よいイメージは、モチベーションを上げてくれます。
蝉しぐれ 木漏れ日揺れる 春日山
写真を撮りながら、歩き、走り春日山を登る途中に思いついたのですが・・・。