AgriArt 田んぼが美しく輝いた夏

2011年の今年で、この田んぼで4年目の米作りを終えました。
不耕起、無肥料、無農薬の自然農法で作るヒノヒカリ米。
昨年の秋、稲刈り終わってから冬の間、そして田植えまでもずーっと田んぼに水を張って・・・冬期湛水という農法を今年は、試みました。
例年の自然農と一番違うのは田んぼが生きているという実感が、一段と明らかにあることです。
自然農も一般の慣行農法も稲刈りの前に、田んぼの水を抜いて・・・翌年の田植え前まで水を入れません。
その間、約半年以上です。
それが、冬の間も水をずーっと入れ続けると、4月頃から沢山の白いカエルの卵を田んぼの縁で発見しました。
その後、オタマジャクシの卵がうようよ・・・全部が一度にカエルになったらどうなるのかなー、・・・少なくとも数千匹はいる。
聞くところによると、カエルは餌を求めて田から田へ移動していくとのこと・・・でも、最後はどこにいくのかな?
カエル以外に、いろいろな虫が水の中、水辺に発生しています。ビオトープといえるほど生命豊かな田んぼになっています。
そして、田植えが終わって数日後、水面に「オオアカウキクサ」を発見。
去年まで見なかった水草です。
慣行農をやっている周りの田んぼには見かけません。調べてみると、農薬など無い自然な田んぼに発生するとのこと。
・・・昔は、よく見かたが今ではめずらしい、浮き草とのことです。
それが、あっという間に小さな浮き草の集団が増殖して・・・緑から赤まで色が変わり、田んぼに空の雲と美しいコラージュを創っています。
なんと、田んぼを自然に近い状態にすると、自ずと田んぼは生命に溢れて自然宇宙の絵を描くようです。
田んぼがキャンバスになって、生命のコラージュで美しく輝いています!