摘み草の会 -01:豪雨の中での摘み草

豪雨の中のサバイバル摘み草の会

2014年3月30日は、あいにくの豪雨。
なんとタイミングの良い雨でしょう?!
「摘み草の会」が「サバイバル摘み草の会」となりました。
雨の中、奈良公園の南部に集合。
吉村基男さんを先生に、雨の中でも行きたい人は行きましょうというメンバーで
摘み草を開始。
奈良公園周辺は、鹿がいるので草がほとんどありません。
ですから、柵のある空き地や我が家の自然農の田んぼ、畑を回りました。

「摘み草」を初めて行う方が多く、雨の中、皆真剣に聞き入っています。
草のある空き地に入ると、吉村先生が足下の草を指して、「踊り子草」「ノビル」「ワラビ」・・・などなど、次から次に草の名前とその特徴を説明して、摘んでいきます。

 

 

 

一般に知らない草を、雑草と呼び、自分が知っている草木や野菜などを植えるときに、除草しています。
新種でない限り名のない「雑草」という草は無い。
全てに名前があります。
もの心がついた頃から、草を踏みながら歩いてきたのに、草のことなど毛嫌いするだけで、見向きもしなかった。
それが、「この草は何といううですか?」「これ、食べられるんですか?」「えー、これも、これも食べられるー!」・・・と、驚きの声の集団が動き出す。

 

「椿の花」は美しく、特にひと枝に一輪の赤い花を付ける「ヤブ椿」は、色彩の少ない春先には趣のあるものです。
ヤブ椿の花を摘みます。これも美味しく、美しく食べられます。

我が家の田んぼに移動。畦に茂る草は、「カラスノエンドウ」「ヨモギ」「ぎしぎし」「はねつけ花」「セリ」「かんぞう」「タンポポ」「つくし」・・・などなど、ほとんどの草が食べられます。
作物があまり出来ていない季節なのに、田んぼの外や、畑の畝の外は「自然の野菜」で一杯です。

石垣にもいろいろな草が・・・
あっ、「沢ガニ」・・・。

雨の中だったので、近所の草を摘みながら約一時間。
お昼のおかずが集まりました。

 

【摘み草のご注意】
できれば、野草などを良く知る方に従って摘むことをオススメします。
例えば「セリ」には似たような形の「毒ゼリ」があります。
毒があって食べられない物、季節によってはアクが強くて食べにくい物・・・いろいろあります。
そして、道ばたの草は犬や猫の糞尿の影響があるモノや、畑や野原でも農薬や除草剤が散布している場所が多く、充分な注意が必要です。
特に、「つくし」は、除草剤をまいた場所で沢山見受けられます。他の草は、無くなっているのですが、「つくし」は、除草剤が届かない土の中に根があるので死なないのです。
また、「わらび」「ふき」などは田舎や山の中でも誰かが育てている場合があります。
「都会の人が来て、自然のモノだと勘違いして全部摘んでいくのでホント困ってます・・・」と、田舎ではよく聞く話です。
くれぐれも、ご注意を!

 

 

摘み草の会 -02:野草の天ぷら

摘み草の会 -03:紙芝居とお点前