年々、6月の田植えの前の自然農法の田んぼの草枯れしていく景色が美しいと感じます。
毎年、違った草が、違った状態でそれぞれの田んぼにあらわれます。
この丸い田んぼ、実は2月頃、まで冬期淡水(冬場に田に水を入れておく)をしていたのです。
乾燥しがちな田んぼは、雨が少ない場合、時々水を入れないと活力が失われていくように感じます。
やはり水は生命の源です。
水を入れておくと、いろいろな生物が現れて田んぼが生きているように感じます。
2月頃に水を抜いて、今度は草を生やすようにしました。
太陽を浴びて冬草が緩やかに伸びていきます。
冬草は、5月下旬の田植え前になると自然に枯れていきます。
そして、美しい草の景色が現れます。
この草を4月や5月に刈り取ってしまうと、冬草に太陽を奪われていた夏草の種が芽生えてきます。強い夏草は太陽が好きです。ぐんぐん伸びていきます。
そうなると、田植えの後の草取りも大変です。
と、いうことを痛い目にあって学ぶんです。
自然農法を始めた頃の田んぼは、多年草も沢山あって競い合うような激しさがありますが、多年草を取り除き、徐々に整理していくと単年草が残って優しい雰囲気の田んぼに変わっていきます。
単年草は、放っておくと冬草から夏草へ、また冬草へと自然循環して代わっていきます。
農業を始めて間もないマジメな百姓は、良く草を刈ります!?
そして、草を生やして・・・また、草を刈ります。
そして、充実感を味わう。のかな?
草は刈らなくても勝手に枯れていきます。
冬草の立ち枯れするのを放って置いても良いのですが、やはり田植えがしにくいので、
田植え前に草刈り機で刈って田植えがし易い状態をつくります。
枯れた草は、田の肥料になって田に戻っていきます。
よく見ると、この時期の田んぼも別世界ですね。