ご参加下さい! 春日山原始林を未来に「つなぐ会」発足

2014年8月8日に奈良県庁にて、春日山原始林を未来に「つなぐ会」発足の報告記者会見を行いました。
私は、グリーンあすなら「巨樹巨木の会」の理事として奈良公園、春日山原始林を中心として、奈良市、奈良県内の巨樹巨木のさまざまな保存活動を行っています。
実は、奈良公園、春日山原始林は日本で一番の巨樹巨木の集積地なのです。
また、都市に隣接した原始林の存在は、世界的に見ても春日山原始林以外に無いのではないでしょうか。
世界文化遺産として登録されていますが、日本国内においてもまだまだその価値は浸透していないのが現状です。
巨樹や巨木、春日山原始林の存在自体も素晴らしいのですが、私は伐採しないで残してきた地域の精神性の豊かさを感じています。
日本の長い歴史は、森と共にあったことの証しですね。

現在、春日原始林は様々な問題と課題を抱えています。
原始林には、増えすぎた二ホン鹿が木々の皮を痛めたり、樹木の新たな苗や下草を食べて、森の新陳代謝を妨げています。
また、鹿が食べない外来植物の南京ハゼや、ナギ樹が繁茂してこのまま進むと、春日山原始林は、ナギと南京ハゼに被われてしまうと言われています。
そして、数年前から問題になっている「ナラ枯れ」の問題です。
「ナラ枯れ」とは、カシノナガキクイ虫(カシナガ)が媒介するナラ菌により、ミズナラ樹等が 枯損して森が壊れていく現象です。
現在、虫の根絶方法は見つかっていません。対処療法しかありません。
また、ナラの木以外にも及んでおり、その対応が急がれています。
様々な要因によって生態系バランスが崩れたために起きた現象でしょう。

春日原始林は、我が家の裏山であり、大和ミツバチ養蜂のフィールドです。
鹿が家の前をうろうろして、油断をすると田んぼや畑も荒らされます。
いろいろな環境バランスをどうするか・・・個人的にも放っておく訳にはいかないのです。
新聞にもありますように春日山原始林を未来に「つなぐ会」の発足メンバーとして、記者会見に出席させていただきました。
日本国内だけではなく、世界中の方々にも豊かな自然の生態系と、それを守り残す姿勢を知らしめるためにも、多くの方々の参加をお願いいたします。