◎自信を持つ
よく、人は「自分に自信を持ちなさい」という。
自分に自信を持つのは良いことなんだろう。
しかし、自信を持てといわれても・・・何を根拠に持てばいいのだろうか?
人よりも仕事が出来る、体力がある、金がある、成績がよい・・・人と比較して、優位である場合のコトなのだろうか?
もし、そうであるならスポーツの試合の場合、結果が出ていない場合・・・自信は持てない。
そんなとき、「人よりも多く、辛い練習をしたことを思い出せ!」という場合がある。
しかし、本当に誰よりも、・・・そんなに練習したのだろうか?
さて、はて・・・?
自信を持つということは、いったいどういうことなのだろう?
私は、そういう言い方はしない。
私流では、三つのコトを気遣います。まず、
(1)今が最低である自覚を持つこと
前向きに生きることが、前提なのですが、そのためには、・・・今が最低である自覚を持つことを勧めます。 それは、・・・未来を見て生きていく者は、いつも今が最低であることから、現時点より落ちることがない、最悪現状維持か、上昇あるのみ・・・ということに気づくはずです。
(2)「できることをやり続ける」 そして、出来ることをやり続けること
・・・やりたいことは、出来ないこと。だから、やりたいことよりも出来ることをやり続ける。 やりたいことを一生懸命もがきながらやろうとしても、実際の自分の出来ること(実力)の乖離が大きな場合、ストレスが溜まり、やる気を無くすか、堂々巡りを繰り返すか・・・兎に角、不健康な効率の悪い日々を過ごすことになります。 ヒマラヤも、10センチずつ足を運ぶことを怠らなければ・・・技術が無くて登れない岩山も、1mずつ記録を延ばせば・・・間違いなく登頂に近づく。
(3) 『感思考行結評』
〈感じる〉〈思う〉〈考える〉〈行動する〉〈結果を出す〉のプロセスを除かないこと そして、加えるなら、『感思考行結評』のプロセスを省かないこと、特に自分が〈感じる〉ことから思考に移ることが重要です。 思考からの出発は、情報や知識を基にした、観念的であり独断的な結果をもたらすことが多いことになります。 なぜなら、〈感じる〉ことこそ自発的であり、オリジナルであるからです。 他人に影響を受けるにしても、情報や知識ほどではないでしょう。 そして、『感思考行結』の『感思考行』までは、行いたいモノです。 できれば『感思考行結』まで行うことが、生活を楽しく、充実させてくれます。 「思考」から始まって、議論ばかりを繰り返す場合は、〈行動する〉〈結果を出す〉に繋がりません。 空回りして、「思考」と「行結」に乖離が生まれ、ストレスを増長させます。 「思考」は、都度変化しますから、議論は繰り返される場合が多いのも原因ですね。 ですから、〈感じる〉ことから始めて「思考」へと結びつけることが重要です。
(1)と(2)、できるなら(3)を心掛けること、私はそうしています。
そして、子達にもそのように教えています。
ストレス無く、自分のレベルに合った生きることを学ぶ。
自分を自覚する生き方こそ、それ以上でもないそれ以下でもない、自分に見合った結果をもたらしてくれます。
それこそ、自分を信じると言うことは、「いまの自分を確認して自覚して生きること」ではないでしょうか。
自分に自信を持つことは、他人よりも・・・が出来るとかの比較から生まれるモノではないのです。
また、「やりたいこと」を優先した場合、多くの場合『思考』だけで留まってしまう場合が多くなります。
それは、「できないこと」がほとんどだからです。
「できることを」前提に、今が最低な自分を知ることは「成長する確証」のある見方ですから、間違いなく自信をもって行動しやすくなります。 一度気持ちを切り替えて試してみてはどうでしょうか?