12月1日(火曜)の今日、やっとお米の種取り、脱穀が終わりました。
今年の秋は、断続的に雨が降って稲が乾燥しないので、脱穀するタイミングがなかなか難しかったのです。
◎種採り
我が家の田んぼは、奈良市高畑の鏡神社の前にあります。
案山子が立っています。自然農(不耕起無施肥無農薬)の田んぼです。
稲刈りが済んだ田に、おかしな稲が立っているのを、時々聞かれます。
あの稲はどうしてあるんですか?
・・・種採り用です。
スズメよけの糸を張って。
稲の種を毎年採って、循環して育てていると・・・いつしか、どこにもない自分の家の稲になっていきます。
普通の田植えは、3本ほどの苗を植えるので、どの種が優性か分からないので、種選びは難しいのですが、我が家では、一粒、1本の苗を植えて育てる稲株なので、それが可能なのです。
毎年、沢山ある稲株から自分たちが「良い」と思った稲株を選びます。野性味があって実付きが良くて美しい株を選びます。
そして、稲刈りの時に残しておきます。
今日は、12月1日。稲刈りが、10月中頃でしたから・・・一ヶ月以上も育てていたことになります。
その間に、稲はより膨らんで実ります。
稲穂の垂れ方が、真っ直ぐに垂れるのをみるとその重みが分かると思います。
そうして、来年の種を採るのです。
◎脱穀作業
まず、種籾を先に足踏み脱穀します。
機械で行うとどうしても種が残ってしまって他の種と混ざるので、足踏み脱穀機は必需品です。
我が家では、ヒノヒカリから進化した「観月米の種」、そして、「黒米の種」「赤米の種」を採ります。赤米は、ノゲ(ヒゲ)があるので処理が大変です。
種取りの後は、ハザ掛けで干した黒米と赤米の脱穀を行いました。
◎唐箕作業
脱穀が終わって、ワラのクズがいっぱい残るので、唐箕で飛ばして除きます。同時に、実が入っていない籾も取り除きます。
唐箕は、足踏み脱穀機とセットのような昔からある道具です。
手で回して、箱の中の水車のような板の羽を回して、風をお越し、上から籾を少しずつ落として、軽いワラゴミ、空の籾などを外に飛ばして、実の入った重い籾は、一番手前のバケツに落ちていきます。
少し軽い籾は、その隣のバケツに落ちていきます。
唐箕での選別はだいたい終わりましたが、後、12月23日の餅つき用の餅米の唐箕作業がまだ残っています。・・・先は長い。
今年は、季節に追われる農作業です。
もうすぐ・・・遅い冬を迎えます。