奈良県が新しい森づくりの為に日本ミツバチ生息調査を開始しました。
奈良県は、2019年春から全国に先駆けて県(農林部)の事業として生物多様性を意識した新しい森づくりのために野生のポリネーター(送粉者)の代表である日本ミツバチの生息調査を3年計画で開始しました。
生息調査を基にして、日本ミツバチの多い地域と少ない地域の自然環境などの違いを観ることにより「ポリネーターによる環境指標づくり」(ビーフォレスト環境MAP:奈良県版)を創ろうという試みです。
ミツバチが少ない地域によっては、自然環境を改善する必要があると分かれば、新たな森づくりや環境計画に役立つと期待されます。
NPO法人 ビーフォレスト・クラブ→は、この調査事業を奈良県から委託を受けました。そして、奈良県下に約20カ所ビーフォレストを設定予定。それぞれに複数の巣箱を設置して日本ミツバチの営巣調査を進めています。
現状を把握しないと、生物多様性の実現は難しい!
激減している要因は、いくつかありますが今回は、自然環境状況を主体に調査を進めています。
地域によっては少し復活の兆しもありますが、まだまだ予断を許しません。
奈良県のように全国の自治体でも同様の試みが進めば、日本ミツバチ(ポリネーター)のもっと具体的な状況把握が可能だと思います。それによって、生態系や生物多様性の重要性を単に唱うだけでは無く、具体的な保護や再生のための施策を講じることが出来ると期待されます。
2019年11月時点での、ビーフォレスト環境MAP
by NPO法人 ビーフォレスト・クラブ制作
奈良県版は、2020年秋以降に公表予定です。
また、2020年春から、埼玉県、長野県、三重県、広島県などと広域にビーフォレスト調査地域が拡大します。
ビーフォレスト・クラブでは、全国のビーフォレスト環境MAPづくりに挑戦しています。
あなたも巣箱助成等を受けて、ご一緒にやりましょう!→詳細