★しあわせの田んぼ(観月自然農園:大和ミツバチ研究所)
奈良市奈良公園の南、春日山原始林の清流を田んぼに引き込み、不耕起・無施肥・無農薬の自然農法で、お米や野菜を作っています。
誰でも、参加体験して学ぶことが出来ます。
自然に委ねた自由な生活、始めましょう!
自然農法でお米つくりしたい方は、真似してやれば出来ますよ!
2016年から、新しい田んぼに移って、再出発したしあわせの田んぼ、皆さんもご参加下さい!
「しあわせの田んぼ」の場所、農事暦、「入会」についての詳細は、こちら→
10月15・18日 稲刈りしました 「しあわせの田んぼ」
15日と18日に稲刈りを行い無事終了しました。
いろいろな方のお手伝い、ありがとうございました。
去年までの田んぼと違って、今年から慣行農(肥料・除草剤等を使用する一般的な農法)の土地を自然農に転化する一年目の250坪ほどの田んぼです。
刈り取った後が緑色になっている田んぼが、しあわせの田んぼです。
今年から不耕起・無施肥・無農薬の自然農法でつくる田んぼ。
カエルや水生昆虫など様々な生物、そして土中の微生物が少なくなっている田んぼに、生き物の気配が始まっています。
しかし、田んぼの1/6に植えた餅米の多くは、イモチ病でやられました。
十数年やっている自然農で初めての出来事です。
餅米だけですから・・・新たな田んぼの環境が原因?・・・籾種に菌が感染していた?
はっきり分かりません。
来年は、新たな種籾で挑戦してみます。
収穫した餅米は、今年の12月に「しあわせの田んぼの会」のみんなで餅つきを行うための分だけは、かろうじて確保できたと思います。
自然農の田んぼは、不耕起・無施肥・無農薬をやって経験上8年ほどかかって自然農の田んぼへと変化していきます。
土地の勢い、生命力が高まって明らかに他の田んぼ(土地)と雰囲気も変わっています。
微生物が田んぼを耕して「田んぼが生きている」・・・その感じが伝わってきます。
いろいろな生き物が沢山、バランス良く生息している世界がそこには出来ているようです。
植えた苗は、土地の力を借りてすくすく守られ育ちます。
田んぼにいることが心地よくなります。
「自然の力を味方に出来る農業」を実感できるのです。
お米を作る。稲作。と、言いますが、実際つくっているのは、
お天道様、お月さん、風と雲と雨、そして田んぼいっぱいの生物たちです。
農家は、そのきっかけと管理をしています。
「自然の力」見えない力を意識していないと味方には付けられません。
管理も出来ないのです。
ハザ掛けの足組のつくり方、稲のかけ方などは、昔からの知恵が一杯入っています!
ハザ掛けの稲を観ていると、その農家の方の考え方ややり方が見えてきます・・・。
スズメよけのテグスをハザ掛けの周りにめぐらします。
田んぼに、ポツポツと刈り残している稲がありますね。
来年植える種を採るために残している稲です。
穂付きが良くて美しい稲株を探し選んで残します。
そして、種がもっと膨らみ熟すのを待って種採りします。
ハザ掛けで、稲を乾燥させる期間は、2〜3週間です。
雨が少なければ早く乾きます。
11月に入る前後に、稲穂から籾を外す「脱穀」を行う予定です!
ハーベスターという機械も使いますが、昔ながらの「足踏み脱穀機」と「唐箕」を使って古代米(黒米)の脱穀を行います!
FaceBookなどで、脱穀日の告知できると思いますので、どなたでもご参加下さい!
9月1日 スズメの攻撃だ!「しあわせの田んぼ」
しあわせの田んぼには、三種類のお米を植えています。
餅米の滋賀羽二重、古代米の黒米、うるち米のヒノヒカリです。
真ん中にヒノヒカリを植えます。そして両端に、早く花が咲く餅米と古代米を植えます。
花が咲く時期が重なると、交雑して思った通りのお米にならないからです。
本来なら違った田んぼで植えるのですが、なにせそんなに田んぼがないので、工夫しながらつくっています。
他の農家は、皆ヒノヒカリしか植えていません。
ですから、早く花が咲き、早く実になる我が家の餅米と古代米は、そこら中のスズメの攻撃の的になってしまいます!
8月下旬に、スズメが来ていたのが分かりました。
スズメ対策をしなければなりません。
農家の友人にスズメの対応を聞いて、今年は、田んぼの周りに網を立てて囲いました。
そして、既にスズメが集中的に来ている古代米には鳥よけ網を覆うようにしました。
また、餅米の上には、釣り糸(テグス)を張り巡らします。
張った後、今のところはスズメは諦めたように感じます。
さて、この先どうなるでしょう。
スズメの対応を怠ると、本当にお米が無くなってしまいます!
「田植えして、稲刈りだけじゃないよ、米作り」ですね。
8月下旬 稲の花が咲きはじめました「しあわせの田んぼ」
猛暑の8月下旬。
「黒米(古代米)」と「餅米の滋賀羽二重」の稲の花が咲きました。白い小さな花です。
稲穂のお米一つずつに、花が咲きます。
稲の花は、午前中に咲いて風で授粉します。風媒花といいます。授粉して、籾に実が入るのです。
花だけ咲いて授粉できない場合もあります、当然お米には成らないのです。いまは、大切な時期です。〈下記は、黒米の花です〉
大和ミツバチが沢山いれば、稲の花粉を集めているのを観ることが出来るのですが・・・。
主食米の「ヒノヒカリ」を真ん中に植えて、少し早く花が咲く黒米と滋賀羽二重を離れて植えています。
それぞれの稲の花が交雑するのを防ぐためです。「ヒノヒカリ」も後、一週間ほどで花が咲きます。〈下記は、滋賀羽二重の花です〉
去年まで、普通のこの田んぼ。
今年から急遽、不耕起・無施肥・無農薬の自然農ではじめたのだけれど、やはり生物がまだまだ少ない。
畦の草は、刈らない。刈りたくないけど、隣の田んぼの方は気になっているだろうなー・・・。
なぜ草を刈らないのって!?
クモなどの棲み家、隠れ家になって、お米を食べにくる虫から田んぼを糸を張って守ってくれる・・・クモの糸は、頼もしい。
トノサマガエルが、顔を出しているけど、まだまだ仲間を増やしたい!と不満顔!?
畦に植えた畦豆。大豆ももう少しだ。
関東から東は大雨ですが、春日山原始林には、なかなか降りません。川にも水がない。
そろそろ降って欲しいのですが・・・。
ゲロゲロ・・・。〈下記は、ヒノヒカリです〉
8月 祈り。ホントに天の恵み「しあわせの田んぼ」
みなさん、雨、雨です〜。
春日山原始林に夕立です!ありがとうございます。
なんと皆の祈りが、天に届きました!
ああああ、凄いです!
有り難うございます(^o^)これで、しばらくは・・・。ほっ。
祈ることで、凄いことが起きたような・・・。
昨日、8月13日、田んぼを見回ってからブログとFaceBookに、しあわせの田んぼの干ばつの状況と祈る気持ちを書かせて戴きました。自然に委ねる覚悟。しかし、祈るしかないこと・・・。
今日、8月14日日曜の夕方。
京都に用事で出掛け、帰り道に夕方、大雨に遭いました。吉兆の予感!
帰って田んぼを観ると、なんと春日山原始林に夕立が降っていました。
ひび割れた田んぼに、じんわりと水がしみ込んでいくところでした。
カラカラになって、乾ききった田んぼに水が行き渡るにはだいぶ時間が掛かりそうですが、水は流れてきています。
昨日、強く雨乞いを行い、皆さんにも共鳴して戴きました。
そして、丸一日の今日。
恵みの雨です!
不思議としか言いようが無いです。
みなさんの祈り。ありがとうございました。
そして、天に感謝いたします。
下記の画像は、水が行き渡ってきた田んぼです。
8月 干ばつの夏「しあわせの田んぼ」
8月の初め頃から春日山原始林にはほとんど雨が無い!
夕立も無く。この先の週間予報も、猛暑の晴れ。
鴨が沢山来ていた田んぼ。
今は、川の水も細く。
今年新しく移った「しあわせの田んぼ」の水路には流れる水は無い。
そろそろ、稲根が稲穂の準備をし始める大切な時期。
水が必要だが・・・十数年の田んぼ稲作で、ここまでの状況は初めて。
この先どうなるのかな?
天に任せるしか無い!し、雨乞い、祈るしか無い。
雨、雨、降れ、ふれ!
7月 「鴨」見物できますよ〜「しあわせの田んぼ」
今年の除草は、ちょっと大変です。
まだ、終わりません。・・・我が家の奥さんが中心にやっています。
数日前に、田んぼに鴨がいるので観に行くと、なんと20羽を数えました!
一反も無い250坪ほどの田んぼですが・・・どこから来るのかなー、寄ってきます。
今日、通りがかりのおじさんが奥さんに声を掛けたそうです。
「この間、田んぼに鴨が沢山いたけれど、鴨を寄せるのに何か撒いてるのか?」と聞かれたそうです。笑!
自然農法(不耕起・無施肥・無農薬)の田んぼは、兎に角虫が多いのです。
そして、除草剤がないので小さな水草が一杯浮かんでいます。
餌が沢山あるのです。
また、1本ずつ植えた苗と苗の間が、タテ40センチとヨコ30センチと広いので、鴨が動きやすいのでしょう。
奥さんも、狭いけれどその幅の中を行ったり来たりの除草作業です。
私は、大きいので稲を踏んでしまいますので田んぼには入れません。
鴨も慣れてきたのか、「除草してても、近くに降りてきてましたよー」と。
鴨、見に来てくださいね〜!
そして、数えて下さい。なかなか、稲に隠れて数えにくいですが・・・。
7月の除草は、田んぼの醍醐味!?
●稲作の醍醐味は、除草です!
自然農法(不耕起・無施肥・無農薬)の田んぼは、稲の間に出てくる雑草の草引き(除草)が、一番の仕事です。
草を取り除いて、稲に土地の栄養分を摂れるように、根が伸びやすくするために行います。お米作り作業の大変さのひとつです。
自然農法の田んぼは、自然任せですから、毎年出てくる草も量も変化します。
それに応じて、草を引きます。
草引きを行わないと、流石に自然は、田んぼを草で包み込んでいって、稲も埋没して、少しのお米しか収穫出来ません。また、雑草で稲刈りも大変な作業となります。
農業の一番の科学的進化は、この「除草」にありました。人間が稲作を始めたときから草との闘い!と言われるものです。
そして、様々な、除草道具が開発されています。
●「除草剤」は農薬では無い!?
そして、20世紀の中頃に「除草剤」が開発されました。除草剤は、田植えの時に田んぼに撒いて草が出ないようにするのです。
畑に撒いたり、庭先に撒いたり・・・草を殺したい場所に撒くので「草殺し」とも言われます。
10年程前に自然農を始めたときに、農家の方が「除草剤」は「農薬」じゃ無い!?と言うことばを聞いて驚いたことがあります。
よく聞いてみると、農薬は害虫などから作物を守るために作物にかけるもので、除草剤は、作物にかけないから・・・?!だというのです。
「除草剤」と「農薬」は、用途が違うということだけなのです。
農業従事者の視点だと、なるほどと思いますが、私は田んぼや、畑に「毒」を撒くことは一緒だと思います。
●「毒」と「草引き労働」の交換
田畑の雑草と言われる草を、除草剤で取り除くか、農作業で取り除くかによって、お米の安全性は影響されます。
除草作業は、大変な作業ですが、兎に角黙々と行う作業です。手を抜くと稲刈り時にしっぺ返しが来ます。
画像【左】は、しあわせの田んぼです。
セリの除草の後にコナギが出てきています。
画像【右】は、近くの除草剤を控えてやろうとした通常の農家の田んぼの状況。コナギの成長に草引き対応していない様子。大変な状況です。
下記の二つの画像は、除草剤を使用している近くの田んぼです。除草剤は、田植えの時に一度撒くだけです。草の無い綺麗な?!田んぼです。
化成肥料も充分に撒かれていて、すくすく育っているようにも見えます!?日本中のほとんどの田んぼがこのような綺麗な田んぼになってしまっています!?
除草剤も安全になってきたというのですが、綺麗な田んぼには草も生物も驚くほど少ないのです。
また、綺麗な田んぼには、なによりも、画像【左・右】の本来は生える沢山の草を生やさない強力な「科学薬品の毒」が混ざっているのです。
使用者はみんな安全だと言いますが、安全な除草剤ってありえるのかな?
私は、草を引きながら・・・除草剤は、間違いなく「毒」だと感じています。
●「しあわせの田んぼの会」の除草作業体験!
一般に、オーガニックや自然な農作物を推奨したり、自然農法を支持すると言うことは安易すぎます。
「しあわせの田んぼの会」では、みんなで除草(体感)します。
田んぼの対応として除草剤を使わないで「除草作業をやるという覚悟」が必要だと言うことを学びます。
労働で、身体と疲労で学びます。
この労働、疲労と交換に除草剤を撒かなくて良いんだ!ということを体感するのです。
除草剤は楽ですよ・・・だから、あなたはどうしますか?この炎天下での労働を続けますか?・・・と問うのです。
しかし、稲だけを残し、これだけの草を殺せる薬が安全ですか?何か恐怖心が沸いてきます。
このようなコトを実感しないで、言葉や知識で賛成賛成と言っても・・・結局、やることは「安全な除草剤」を使って?!他人任せ!?
抽象的なオーガニックや安全なお米や野菜作りを推奨するなら、例えば「草取り作業を推奨する!」ことが、何より説得力のあることだと思うのです。
どんな田んぼが、美しい風景なのか?
あなたも草取りをすれば、
美意識が変わるぐらいに、観えてくると思います。
草取りの時期は、7月いっぱいぐらいです。
自然農法の稲の根は、野生種のようにいっぱいに広がります。
根を踏まないように作業が出来るのが、その頃までです。
7月はじめの 「稲の状況」
1本植の苗とは思えないほど、扇状に分岐が進んで来ました。
水温が高いほど分岐は進みます。熱帯地域から来た稲ですから・・・お風呂のお湯のように暖かい田んぼは、分岐をするためには必要なのです。
分岐が何故必要なのかは、秋になれば分かります〜穂。
6〜7月 「田の草取り」
今年初めての自然農法の田んぼに、どのような草が出てくるかと思ったら、凄い量のセリでした。これを、出来るだけ根っこから引き抜く作業を三日弱やりました。
自然農法の田んぼは、稲の間が40センチと30センチと広く、また生物がたくさんいるので野生の鴨が寄ってきます。・・・植えたばかりの苗を倒されるので大変ですが・・・。
植えた稲の葉がくるりっと回っておかしな格好になっています。クモが逃げてきて巣を作っているのです・・・。
セリを除草した後、田んぼの水の中には、次の草「コナギ」がたくさん待ってます!?
6月 「田植え後の田んぼの様子」
田植えの後に水を張ります。今年は、雨が多くて田んぼは、水不足が無くてホットしています。
稲の苗が定着するのを待ちます。雑草の水草が水の中で・・・徐々に育って顔を出し始めます。
6月 「田植え」
皆で、ワイワイ田植えです。どなたでも参加出来ます。「しあわせの田んぼの会」(年間通信費1,000円)に入会すると農作業やイベントの案内をご連絡・お送りします。
田植えの数日前に、夏草を刈ります。耕しません。水を少し張って、田植えをします。
刈った夏草は、自然と田んぼに戻り肥料となります。
4月 「苗代づくり」ポット苗で
我が家の田んぼは、草ボウボウ・・・その冬草は、放って置くと5月になると枯れてきます。隣の慣行農の田んぼは、機械で耕しておられる普通の農家の田んぼです。草は少ないですが、夏草が生えています。
ポットのトレーを田んぼの端に並べて、水が浸るように土で囲い、苗を育てます。鳥よけの寒冷紗を掛けて・・・。
4月 「種下ろし」ヒノヒカリ・滋賀羽二重餅米・古代黒米
一粒一粒を、ポット苗にたこ焼きのように植えていきます。
土は、真砂土だけです。